戦評。その83。ドイツvsフランス

欧州選手権準決勝②ドイツvsフランス


ここまで勝ち上がって来たフランス。ラッキーボーイ的なLSHパイエについて述べてみたい。

29歳なんで”ボーイ”では無い。プレミアのウェストハム所属で今季のベストイレブンに。

遡って行くと、マルセイユ・リール・サンテティエンヌ・ナント・エクセルシオールに所属。

プレースキックの名手でフリーキック&コーナーキックを蹴る事も多い。スナイパー。

英国メディア「コパ90」が選定した現役最強フリーキッカートップ5でなんと1位に輝く。

グループリーグ初戦のルーマニア戦もバイタルからの超絶ミドルシュートでチームを救う。

その辺りを楽しみに試合を観てみたいと思う。


ドイツはCFゴメスとCHケディラが負傷欠場。選手層特にFWのデプスの低さが懸念される。

4-1-4-1。DHシュバイニーの1アンカー。バイエルン時代にペップ監督の元で経験済み。

やけども結局は「失格」の烙印を押されて使いどころが無くて移籍した経緯が。

RSBキミッヒ。同じくバイエルンの選手で本来DH。マルチタスクでCB・SB出来るのが売り。

やけどもそんなに器用ではない。リーグ戦のCB起用でミスしたりとか。。。

ドイツはRSBキミッヒと敵LSHパイエのマッチアップが肝。

前半6分。フランス。左サイド下がって来たSTグリーズマンのドリブルから→左バイタル

近くのDHマテュイディへパス→バイタル・エリア内のグリーズマンに戻す・右足シュート

⇒GKノイアー弾く 初めての決定機

前半14分。ドイツ。中盤下がり目のCHクロースの前につけるパス→中に入って来たRSHエジル

→LSHドラクスラー→クロス→バイタル・エリア内のCHジャンが左足シュート⇒

バウンドしながらゴール左隅へ GKロリス防いだ

仏STグリーズマンと独シュバイニーのマッチアップも肝。

ドイツはRSHエジル。真ん中でこそ生きる選手。少し窮屈にプレイ。

ドイツの時間帯。フランスはリトリート(帰陣)してカウンター狙い。ただ精度が悪い。

ドイツは攻撃時に2列目のポジションチェンジが豊富で面白い。

前半ロスタイム。フランス。エリア内敵DHシュバイニーのLSBエヴラへの対応がハンドの反則

ピー・・・PK! キッカーはSTグリーズマン キック⇒ゴールマウス左に決まる GOAL! 先制

厳しい時間帯の中で少ないチャンスをモノにした。


前半終了。1-0。フランスがリード。

サッカーと言うスポーツは常に内容が結果を表す物では無い。そんな意味合いが。

ボール支配率ド64%フ36%。シュート本数ド11(枠内5)フ6(枠内4)

ドイツはポゼッション・ハーフコートマッチの呈。CFミュラーが0TOPでは無いので活きない。

フランスは前半の後半から専守防衛。カウンターの精度が低い。これまでの戦いで得点を

取って来たCFジルーとSTグリーズマンのコンビネーションが良くない。


*こぼれ話・・・以前に日本代表の事をお話した時に両SHが中寄りでSBに頼り過ぎで

良くないと批評した事があったのですが、この日のドイツ代表がまさにそれで。

モダンフットボールの範疇の中の戦術。ただCBがSBのカバー&DHがDFラインに入る事は必須。


後半開始。

フランスは積極的な入り。CFジルーの落としからSTグリーズマンのシュート。

連携が不足しているとの心配は稀有に終わる。

後半15分。ドイツ。CBボアテングOUT ムスタフィIN 負傷による交代

後半22分。ドイツ。CHジャンOUT ゲッツェIN

フランスはカウンターの際にCFジルーの上がりが無い。疲れ? 

後半26分。フランス。LSHパイエOUT カンテIN 精彩に欠くプレイが多かった

後半27分。フランス。エリア内で敵RSBキミッヒの不用意なボールロストから→CHポグバが

左エリアぎりぎりの所でボールキープ・刹那・中にクロス→GKノイアーの不十分なパンチング

→ゴール前STグリーズマンがダイレクトで左足ワンバウンドシュート⇒GOAL! 2点目!

後半29分。ドイツ。カウンター気味に低い位置のRSHエジルから→ドリブル→右サイドに居た

CHゲッツェの仕掛け→攻撃参加したRSBキミッヒがカットイン後左足シュート

⇒左角ポスト直撃!

後半33分。フランス。CFジルーOUT ジニャクIN おつかれサマー

後半34分。ドイツ。DHシュバイニーOUT サネIN 若きアタッカー登場

後半ロスタイム。フランス。STグリーズマンOUT キャベイIN

後半ロスタイム。ドイツ。バイタルでのパス回しから→CHクロース→中に居た

LSHドラクスラー→右サイドに居たCBムスタフィがクロス→ゴール前RSBキミッヒのヘッド

&CFミュラーの背中に当たってシュート⇒GKロリス弾いた


試合終了。2-0。フランス勝利。「結果」で「内容」をねじ伏せた。

ドイツはバイエルンの失敗例を模倣した結果がこれ。レーヴ監督は臆さずによくもまぁ。

フランスは相手のミス絡みの得点。結果にこだわる様は潔かった。潔白。ル・ブルー。


p。S・結局2014W杯のドイツ代表を1試合も観てないから多くは語れないと言う前提で。

ケディラがいないから1アンカー?ゲッツェはあかんかったからゴメス怪我でミュラーの1TOP?

欠場者がいたとしても戦い方のチョイスがもっと無かったのか。内容でって言ったけど。

攻めてはいたけど決定的な得点シーンの匂いは少なかった。CF不在で次のW杯を戦うのか。

疑問符。。。なんか安易な愚痴になってしまったなぁ。んー。長文失礼。っていつもか。


on and on 20160718

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