戦評。その84。ポルトガルvsフランス

欧州選手権決勝ポルトガルvsフランス


こんばんは。今日は途中交代で色を添えるポルトガル代表のCFクアレスマについて述べたい。

CF(センターフォワード)と書いたけども本来のポジションはMFで主にウイングが主戦場。

スポルティングCPでの活躍が認められ03-04バルセロナに移籍。しかし監督と対立。

FCポルトにデコとのトレードで移籍した。2008年に高額の移籍金で伊のインテルに移籍。

しかし期待ほど活躍できずに2010年にトルコのベシクタシュに移籍。後はクラブを転々と。

プレースタイルはドリブルのテクニックが優れておりサイドの選手として主に活躍した。

この大会の役割は2TOPの一角を占めるCFナニの交代選手。色々と経験を積んでいるので

機微をわきまえたプレイ&必要に応じて攻撃に「彩(いろどり)」を加える役回りで。

もう32歳なんですけど老獪さも有りつつ円熟味を増したそのプレイ内容は逸品だと思ふ。

その辺りを楽しみに試合を観てみたいと思う。


日程の都合上ポルトガルは中3日・フランスは中2日でこの差は結構大きい。どうでるか。

ポルトガルはパスミスが目立つ序盤の入り。

両チーム闘志に体がついて来ないそんな感じ。

フランスは前でボールを奪ってショートカウンターの意図が感じられる。

相手陣内にボールが有れば相手に攻撃されることは無い。そんな意図も感じられる。

前半10分。フランス。CFジルーの守備・寄せから→ボールを奪って左サイドLSHパイエ

→DFの間・裏を突くSTグリーズマンのヘディングループシュート⇒GKパトリシオが

左手一本で弾き出した

前半25分。ポルトガル。エースCFロナウドOUT クアレスマIN 無念の膝の負傷交代

4-1-4-1 ナニの1TOP クアレスマはCFじゃなく右サイドRSHにポジショニング

フランスはRSHシソコの中寄りバイタルに侵入するドリブルが目立つ。

前半34分。フランス。DFのフィードをCFジルーのヘッドの落としから→STグリーズマンが

ワンタッチパスで左サイドに展開→LSHパイエ→後ろからエリア内に入って来た

RSHシソコにパス→大きな切り返しから右足シュート⇒GKパトリシオ防いだ

フランスは前4人で攻撃を完結させようとするのに対してポルトガルはごくたまにやけど

SBも上がって人数をかけて攻める時も有る。


前半終了。0-0。ノースコア。

ボール支配率ポ45%フ55%。シュート本数ポ4本(枠内1本)フ7本(枠内3本)

フランスはいつに無く前からの守備だった。試合を通して出来るか。プランBは有るのか。

ポルトガルはロナウドの怪我は想定外やけど0-0は予想通りの展開。


後半開始。

後半13分。フランス。LSHパイエOUT コマンIN ドリブラー登場

後半21分。フランス。中盤の底DHポグバの左サイドLSHコマンへのパスから→フェイントを

まじえつつクロス→STグリーズマンがヘディングシュ-ト⇒上へ枠外へ

後半21分。ポルトガル。CHシルヴァOUT モウチーニョIN

途中交代のLSHコマンは攻撃に色を加えられる選手。アクセントに。

後半30分。フランス。DF・MFのボール回しから→左サイドLSHコマンがドリブル(自慰行為?)

→DF2人をかわしてラストパス→敵DFを引き連れながらCFジルーが裏へ→左足シュート

⇒GKパトリシオ弾く

後半33分。フランス。CFジルーOUT ジニャクIN

後半34分。ポルトガル。RSHサンチェスOUT エデルIN 

RSHクアレスマがLSH CFナニがRSH エデルの1TOP

後半35分。ポルトガル。中盤のボール回しから→右サイドRSHナニがクロス

→ボールは直接ゴールマウスへ⇒GKロリスがパンチング→そのこぼれ球をLSHクアレスマが

ボレーシュート⇒GK正面でキャッチ 初めての決定機

後半39分。フランス。CBエムティディのボールの持ち上がりから→中寄りに居たRSHシソコ

ロングシュート⇒枠内GKパトリシオ横っ飛び弾いた

後半ロスタイム。フランス。左サイド下がり目DHマテュイディのパス出しから

→攻撃参加してたLSBエヴラがグラウンダークロス→ニアポストCFジニャクが切り返し・

右足シュート⇒左ポスト直撃!

後半終了。0-0。


積極性のフランスそれをいなすポルトガルそんな図式。


延長前半開始。

延長前半14分。ポルトガル。右CKから キッカーはクアレスマ キック→CFエデルの

強烈なヘディングシュート⇒GKロリス体の前で弾いた

延長後半開始。

延長後半3分。ポルトガル。敵CBコシエルニのバイタルのファールからFK 

キッカーはLSBゲレイロ キック⇒クロスバー直撃

延長後半4分。ポルトガル。CHモウチーニョとLSHクアレスマのパス交換から

→CFエデルがバイタルで小ドリブル・刹那右足ミドルシュート⇒GOAL! 先制! 

少ない決定機をモノにした。

延長後半5分。フランス。RSHシソコOUT マルシャルIN LSHコマンが右 マルシャルが左


試合終了。1-0。ポルトガル勝利。初優勝。歓喜の渦に。

正直内容の無いポルトガルが勝った事は残念やけどそれも”フットボール”。

戦術を越えて試合の難しさを感じさせる一戦。そんな戦いだった。

ポルトガルは延長まで見越しての戦い方はプラン通りやったんかなぁ。試合巧者。

フランスは普段とは違う前からの積極的な攻守。その時間帯に点が取れなかったのが悔恨。


p。S・EURO2016総評。アイスランドやウェールズの台頭は有ったものの強豪国のふがいなさ。

期待していたスペインとドイツは。出場国が24に増えてポルトガルが1勝もせずにGL突破。

やっぱ16の方が切羽詰まった感・スリリングな凌ぎ合いがより見れたのかなと言う印象が。

代表の試合をこんなに沢山観たのは久しぶりだったのですが色々と綯い交ぜで面白かった。


on and on 20160725

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